Airbnbは新しいトレンドとなり、需要+規制+法律との交差点上にいる。
2015年にはこの新しいサービスを使い年間100万もの人(ゲスト)が日本に滞在した。
物件登録数は2万物件(ホスト)全国のセブンイレブンの店舗数を超えた。
そもそも
『なぜ、多くの外国人がいま、日本を訪れているのか?』
をテーマにブログを書いてみようと思う。
まずは、この映像作品をご覧になって欲しい。
SNS上でバズっていたこの映像は日本の魅力を逆輸入しちゃったドイツのクリエイターの作品
(彼の他の国々を取り上げた作品も魅力的です。)
こりゃ日本にきてくれるわけだわ。
だって、
魅力的だもん。日本。
まず提供する僕ら側が日本を大好きでないといけないし、知らないといけない。
そして、
その魅力を伝えていかなくてはいけない。と思っている。
日本を訪れる47%のゲストは東京に訪れる。(大阪・京都は38%)
ただ、ゲストに行きたい東京のスポットを聞くと
新宿歌舞伎町の『ロボットレストラン』だとの答えがある度に違和感を感じる。
東京中をド派手な宣伝広告車が走っていた理由がわかった。
我々ホストはゲストの旅のコーディネーターとしての役割も大きなポイントになっているのだが、
ホストの固定観念ではなく、本当にゲストが求めているモノを提供する必要があるのだ。
ゲストの目的を果たしてもらうお手伝いをすることがサービスになる。
なぜならゲストの多くは目的を達成し自分の旅を楽しみたいだけだからである。
もちろんアクティブに観光を楽しんでもらうためのクリーンな部屋の提供は当たり前の話で
それがホストサービスとなり、評価される。
その評価に比例してリピートをも生む好循環なビジネスモデルになっている。
上記データから、全体の54%と過半数の滞在者は新興アジア各国の方々であることがわかる。
各ホストによってエリア・価格・その他条件が違うためこの数字は様々であると思うが、
自社データを紐解くと今の所、欧米諸国の利用者が37%と若干多い。
旅行経験値が高い欧米諸国の方々と新興アジア各国の方々とでは来日の目的がまるで違う。
これはおもしろい実例とデータがあるので改めて後日、記事にしようと思っている。
ビザの緩和と円安
特に新興アジア各国からの観光客増加の背景にはビザの緩和措置が大きく関係しているが
これまで障壁の高かった日本への入国に対しての間口が一気に緩まった事と
円安も重なったうえにLCCの急速な普及が年間200万人もの観光客を日本へ向かわせた。
そして、今後さらに増加傾向にあるし、ダークホース的な彼らは純度の高い可能性の塊
おもしろい事に多くの新興アジア各国の旅行業は華僑企業が牛耳っている。
近い将来フィリピン版『爆買いバスツアー』が開催されるかもしれない。
国策であること
この理由が本質的に一番の割合を占めている。日本は観光立国として成功する必要がある。
『なぜ、多くの外国人がいま、日本を訪れているのか?』
の答えは
『多くの外国人に日本へ訪れてもらわないといけないから』だ。
つまり、観光して多くお金を使ってもらう必要があるということを認識しなくてはいけない。
その為のビザの緩和であり、免税店、爆買いバスツアー、LCC…etc ってことになるが、
より長く循環させることが重要で、日本に訪れ続けてもらわなくてはいけない。
本当に幸いなことにこの国にはそれを達成できる魅力があり、仕組みがある。
その為に僕らはトライ&エラーを繰り返し、サービスをアップデートしていく。
Airbnbのサービスはこの大きな流れの一部でしかないが、
大きな可能性とチャンスを秘めていると僕らは考えている。
東京や大阪・京都だけでなく地方の多くの街と、より小さなレベルである個人それぞれに
チャンスがあることが本当に素晴らしいと思う。